ダウ理論に従った損切りの考え方。ポジションを持った瞬間に損切り位置は確定します

ダウ理論

利食いの位置と同様に、悩むものが損切りの位置となりますね。エントリーした以上は、損切りする場所を決めないといけません。

損切りをおく場所は、トレードスタイルや考え方によって複数あるかと思います。

  • 固定幅の損切り(10pips逆行で切る)
  • 資金の割合で損切り(資金の1%の損失で切る)
  • 許容できる金額で損切り(1万円の損失で切る)
  • ラインブレイクで損切り(トレンドラインをブレイクしたら切る)

損切りを設定しているのであれば、どのような方法を取ってもOKです。ただし、こういった損切り手法が通用するのは熟練者に限ることで、多くの場合は損切り貧乏となる可能性が高くなります。

上記の損切り例は自分にとって意味のある損切りであって、相場にとっては意味のある損切りではありません。

例えば、損切りした後に思惑の方向へ相場が動くことはよくありますが、自分のルール上損切りしたのですから意味のある行為です。しかしトレンドが崩れていない場所での損切りであった場合は、相場的には意味のない損切りです。

損切りは、トレンドが崩れるような位置に置かないと意味がありません。

基本的に損切りというものは、エントリーしとうと考えたときに確定しています。ですので、エントリー前から決まっているといっても良いかもしれません。

今回はそんな損切りを考える一つとして、ダウ理論の考えに基づいた損切りの設置方法について解説していきます。

参考記事 初心者向けダウ理論の全体像と使いこなすことのメリット

利食いは適当でも、損切りは確実に

損切りの重要性については理解があるかと思います、損失を大きくしないためにも損切りは確実に設定しておく必要があります。損切りする理由は、資金を守ることと収益機会を逃さないようにするためです。

  • 自分の資金を守るため
  • 新しいエントリーチャンスを見送ることにならないように

参考記事 FXのリスクを知って、不要なリスクは回避しよう

参考記事 「追証」の原因とは?マージンコールと強制ロスカットの仕組み

利食いの位置というのも基準となるものはありますが、満足の行く範囲で決済が良いのではないでしょうか。積極的な利食いと、利益を伸ばすべき場面とがあり、利食いのほうが損切りよりも難しいものです。

利食いの場合は、伸ばせるなら伸ばすべきなので相場状態に左右されます。

損切り位置は目立つ高値・安値へ

ダウ理論的には高値や安値をブレイクされると、トレンドとして破綻します。ですので、直近の高値や安値へ損切りを置くことが、無理がなく意味のある場所へ損切りを設定することができることになります。

小さな山や谷は無視して、しっかりと目立つ高値と安値を候補に選ぶのがコツです。

レンジ相場の損切り位置

レンジ相場では売買が交錯します。ロングとショート双方の損切り位置を示すとすると、画像のようになります。

参考記事 【FX用語】ロングとショート、ポジションとは

高値と安値を目安に、サポートラインの下やレジスタンスラインの上が損切りの位置となります。

トレンド相場の損切り位置

相場が上昇すると考えて買ったにもかかわらず、アップトレンドが終了したとすれば保有し続けることはリスキーですよね。この時点で自分の思惑が破綻しているので、損失を選んで撤退することが最善となります。

トレンドが崩れたという意味は大きく、しばらくはもみ合う可能性が高くなります。同時に逆方向へ調整が入る可能性も一層高くなっているため、損切り位置をずらす意味がありません。

トレンド方向へエントリーしたら、直近の高安の位置が損切り位置となります。

参考記事 トレンドの定義!ダウ理論におけるトレンドとは?

トレンド相場もレンジ相場もヒゲ対策として、損切り位置に少しだけ余裕をもたせておきましょう。

高値と安値基準の損切りはベストではないが、メリットが大きい

この直近の高値や安値を基準とした損切りは、場所としてベストとはなりません。依然としてトレンドは継続中ということもあり、損切りしたのに相場が戻ってくるということが多々あります。

しかし、損切り幅が浅くてすむため、被害が小さく仕切り直しが容易です。

  • 損切りが浅くてすむため、被害が小さく仕切り直しが容易
  • トレンド終了(継続)と同時に損切りとなるので合理的

参考記事 高値・安値の定義|高値と安値にはトコトンこだわろう

理想はトレンド転換ポイントに損切りを置きたい

損切りを置く理想的な位置は、「押し安値」や「戻り高値」といったトレンド転換ポイントです。ここまで逆行したなら、相場の見立てを根本から見直す必要がでてくる最終防衛ラインです。

参考記事 相場に振り回されないために、ダウ理論で相場の目線を固定化させる。「トレンドの継続」を判断する方法

参考記事 チャート上の超特別な高安、「押し安値」と「戻り高値」を見極めよう

これまでのトレンドが完全に否定され、トレンドが逆方向へ変わるわけですのでポジションを持ち続ける意味は全くありません。ここで損切りができないと、含み損が増え続ける一方です。

待っていれば相場が戻ってくるという状況ではなくなるので、損切りする場合は最後のチャンスともいえます。

理想的としたのは、損切りが深くなりがちになるためです。レバレッジを高く設定すると、この位置に損切りを置くことは難しいでしょう。

参考記事 ダウ理論によるトレンド転換の定義。トレンドはここで切り替わります

おわりに

損切りを執行するタイミングは色々とあると思います。ただし感覚的な損切りだと、小さく損切りに会うだけになるため、意味のある位置に損切りを設定する必要があります。

意味のある位置とは以下のような場所で

  • トレンドが崩れる場所
  • トレンドが転換してしまう場所

チャート上では以下のような場所となります。

  • 直近の高値・安値の位置
  • 押し安値・戻り高値の位置

以上の理由から、エントリーした瞬間に損切りの位置は確定しています。

損切りにばかり引っかかるという方は、どういった理由で損切りを置いているか思い返してみて下さい。レバレッジをグッと下げて「押し安値」や「戻り高値」を目安に損切りを置くようにしてみることも一つの手です。

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