「追証」の原因とは?マージンコールと強制ロスカットの仕組み

FXの基礎

FXが危険と思われている理由の一つに「追証(おいしょう)」と呼ばれるものがあります。

FXが原因で借金であるとか、破産であるなど恐ろしいことを聞いたことがあるかもしれません。

その原因が追証ということになるのですが、「強制ロスカット」の仕組みがあるため基本的に追証は発生しません。

無理なく普通に取引していてれば追証となることは、そうそうないのです。

とはいえ可能性がゼロとも言えませんので、数あるリスクの中でも特に重要と考えられる「追証」が発生する原因をみていきましょう。

FXでの最重要なリスク、回避すべきは追証

追証とは、追加証拠金のことを指します。これは、口座に預けている資金を超えて損失がでたときに、その不足しているマイナス分を追加で支払わなければいけません。

FXでの最重要リスク

FX口座に入金していた資金をすべて失い、さらにお金を支払わないければならない事態になる可能性がある。

通常、損失はFX口座に入金している範囲内でしか発生しないのですが、口座残高以上に損失が発生した場合に起こります。

つまりFX口座の資金を全て失って終わりではなく、口座残高以上に発生した損失分を払って下さいとFX会社から請求される事態になるということです。

ただ、このような事態になることは、よほど無茶な取引をしない限りはありません。

無茶な取引とは主にハイレバレッジな取引のことですが、レバレッジも最大が25倍なので(昔はレバレッジが500倍でした)借金を抱えるような事態になることはなくなりました。

基本的に追証は発生することはない

FX会社では追証を防ぐ手段として「強制ロスカット」の仕組みが用意されています。

強制ロスカットとは

各FX会社が定める一定以上の損失が発生すると、トレーダの損切りしたくないという意思とは関係なく強制的に決済が執行されます。結果、口座資金を超える損失が出ないようになっています。

また、多くのFX会社では強制ロスカット前には、「証拠金が少なくなってきたので、そろそろ危ないです」といったお知らせがきます。

こちらは「マージンコール」と呼ばれ、どちらもトレーダーの資金を守るための仕組みです。

以上の仕組みが用意されていることにより

  1. 損失拡大
  2. マージンコール発生(そろそろ危ないよ!)
  3. 強制ロスカット執行(口座残高がマイナスになる前に損切り決済)
  4. 結果として、少しは口座残高が残る

ということになり、口座残高以上の損失は発生しないようになっています。

なぜ口座残高以上の損失が発生するのか?

FXでは、口座残高以上に損失がでないように「ロスカット」という仕組みがあることは説明のとおりです。

ロスカットの仕組みにより、口座残高がマイナスになることは基本的にありません。

ですが、予期せぬ事態で追証が発生するケースがあるのです。

ロスカットが間に合わない状況がある

ロスカットが執行されていない場合、決済されていないわけですから口座残高を超えて損失が膨らんできます。

ロスカットが遅れるような事態は本当に稀なことですが、3つの場合で起こりえます。

急激な為替変動

歴史的な○○、○○ショックとよばれるような規模の為替変動が該当します。最近だとスイスフランショック、ブレグジットなどが該当します。

これらのニュースに詳しくなくとも、聞いたことはあるのではないでしょうか。そういった規模の為替変動です。

2015年1月スイスフランショック
2016年6月イギリスEU脱退(ブレグジット)

どちらのチャートも日足なので、1日で約2000pipsを超える急変動を起こしたということです。

ブレグジットに関しては、投票日が事前に決まっていることなので回避できるものです。逆をいえば大きく値動きがあることが事前にわかっているということですが、チャートに示すような異常な値動きをみせるので手を出すべきではありません。

一方で問題なのが、スイスフランショックのような突発的に為替変動を起こした場合です。あまりに急激な変動であったため、本来発動するはずだった強制ロスカットがうまく機能しませんでした。

20分で3800pipsの値幅と凄まじい速度の暴落となり、システム側も間に合わなかった状況です。

非常に稀ではあるものの、こういったレベルの暴落も現実にあります。

週明けの窓

週明けとなる月曜日は、「窓あけ」や「ギャップ」と呼ばれるものがチャートに現れることがあります。

以下のチャートのように、突然価格が飛んで途中に空白ができるようなことが月曜日には見られます。

土日は主要な取引市場が休みのため、基本的に取引できません。ですが、一部地域では取引が行われているため為替相場は変動しています。

その結果、金曜日の終値と月曜日の始値のレートに大きな差をつけてスタートすることがあります。

月曜日に突然レートが飛んだ状態でスタートしているわけですから、このときロスカットレートを超えていたということもあり得ることです。

ポジションの週持ち越しを避けることが推奨されるのは、リスク回避の意味があります。

おわりに

FXでは一番重要なリスクとして「追証」というものがあります。追証は急な為替変動が発生した場合に起こりえますが、FX会社によって対策がされています。

FX会社では、顧客の資金を守る仕組みとして2つの仕組みを採用しています。

  • マージンコール
  • 強制ロスカット

そして個人でもレバレッジを抑える、強制ロスカットが発生する前に自ら損切りをするなど、無茶な取引は避けることが重要になります。

守るべきことを守れば、リスクは問題ないほどに低下させることができます。

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